アーツ・アンド・クラフツ運動は、20世紀の工芸・デザインの展開に大きな影響を与えた工芸の革新運動です。
指導者であるウィリアム・モリス(1834~1896)は装飾美術の商業化に反対し、職人的な手仕事の復興を目指しました。モリスらの工房からは、高い技術で制作されたテキスタイルや美しい壁紙、家具、インテリア、書籍が世に送り出されていきます。イングランドで発祥したアーツ・アンド・クラフツ運動は、スコットランドにチャールズ・レニー・マッキントッシュ(1868~1928)らのグラスゴー派を生む一方、アメリカでは建築家フランク・ロイド・ライト(1867~1959)らの家具デザインや、女性陶芸家の作品などに影響を与えました。
本展では、モリスの初期作品をはじめ、アーツ・アンド・クラフツ展覧会協会とグラスゴー派の仕事、ケルムスコット・プレスなどの書籍デザイン、そして20世紀初めのアメリカの家具・工芸品を展示することによって、英米圏におけるアーツ・アンド・クラフツ運動の展開をひとつの流れとして紹介します。
会期
2008.9.13 [土] - 11.3 [日]
休館日
月曜日(9月15日、10月13日、11月3日は開館)
開館時間
10:00~17:30 (入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般1000円(800円)、大高生800円(640円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
主催
埼玉県立近代美術館
企画協力
株式会社 ブレーントラスト
協力
JR東日本大宮支社・埼玉県家具工業組合・埼玉県室内装飾事業協同組合